不登校の子どもに言わなかった言葉
学校に行けていないことを、
申し訳なさそうにする息子に、
私は「恥ずかしくないよ」「堂々としなさい」とは言いませんでした。
無理に前向きにしない
つらい気持ちのままの子に、
前向きな言葉をかけることは、
さらに苦しめてしまうことがあります。
まず必要なのは、
そのままの気持ちでいられること。
まずは親が自分の気持ちを感じ切ること
私は息子に対して
「学校に行って欲しいと思ってはいけない」とずっと思ってきました。
自分のネガティブな気持ちはずっと奥に秘めたままでした。
ある日、「(学校に行って欲しいと)思うくらいいいよね」
と、思ったとき、心も身体もふわっと緩んだことがありました。
それをきっかけに、息子の気持ちにも寄り添えるように。
以前のコラムにも書きましたが、自分の感情を感じ切ることが相手の気持ちを理解することに繋がる。
そう思ったのはこの出来事があったからです。
思いやりを愛として受け取れるように
息子が前向きな態度や言葉を、
見せるようになったのは、
私の関わり方が変わったからだと思っています。
否定せず、急がせず、
ネガティブな言葉もそのままを受け止める。
それが、少しずつ彼の心を育てていきました。
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「そうじゃない」を伝えるためにやったこと
不登校になった息子は、友だちや先生の何気ない言葉を、
自分を責める材料にしてしまうことがありました。
学校に行けていない罪悪感が、
言葉を尖らせて、自分に刺していたのです。
汚い言葉も、全部聞く
私は息子に、
「そうじゃないんだよ」ということを伝えたくて、
とにかく聞きました。
汚い言葉も、怒りも、悲しみも、
聞いて、聞いて、聴き続けました。
なぜなら、
自分の感情を感じ切らないと、他者の気持ちは理解できないと思ったからです。
親の正論は、時に雑音になる
「そんなふうに考えなくていい」
「前向きに考えよう」
それは親の正論かもしれません。
でも、苦しんでいる子どもにとっては「否定」です。
必要なのは、
正すことではなく、
感じ切る時間でした。
受け取り方が変わった瞬間
息子は少しずつ、
「なんで学校に来たの?」「もう帰るの?」などの言葉を、
責めではなく、思いやりとして受け取れるようになっていきました。
それは、
彼の在り方が変わったからだと思っています。
感情を押し込めず、
そのまま出し切る時間を持ったから。
子どもは自分で気づく力を持っています。
「それは間違っている!」と思っても、正すことを急がずに
最後まで聞いてみて欲しいなと思います。
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子どもの言葉が苦しくて、
どう関わればいいのか分からないとき。
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話せる場所があるだけで、親子は変わっていきます。
不登校でも「幸せだった」と言えた高校卒業の日
次男が高校を卒業しました。
卒業式の前にもらった両親への手紙には、こう書いてありました。
「数えきれないほどのサポートで、学校と近い距離で常にいられました」
「たくさんの友達もできて、幸せを感じました」
起立性調節障害で起きられないことが多く、
遅刻や欠席の多い次男でしたが、
学校行事には参加し、登校したときには教室に入れる子に育ちました。
そんな次男を受け入れてくれたクラスメイトや先生方には
感謝の気持ちでいっぱいです。
学校に行けないこと=不幸ではなかった
学校に行けなくなってからずっと、
本人は「行けない自分」を責めていました。
友だちや先生からの何気ない言葉を、
自分の罪悪感で研いで、尖らせて、
自分に突き刺してしまうこともありました。
先生や友だちの言葉や態度を
愛として受け取ることができるようになるまでは
とても大変な道のりでした。
「幸せだった」と言えた理由
卒業の日、息子は言いました。
「高校生活楽しかった!」
それは、学校に毎日通えたからではありません。
自分の気持ちを大切にしながら過ごせた時間があったからだと思っています。
特性や繊細さがあっても、不登校でも、
家庭の中で社会性をはぐくめば、人生は豊かになります。
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不登校・登校しぶり・親子関係について、
安心して話せる時間を大切にしています。
子どもが自分らしく育つ道を、一緒に探していきませんか。
援助要請できる子に育つために、親ができること
「子どもには失敗する権利がある」
これは「失敗させなさい」という意味ではありません。
あなたのお子さんは、
「失敗したけれど、何とかなった」
という経験をしたことがありますか?
お母さんが完璧すぎると、子どもは挑戦できなくなる
お母さんが先回りして、
転びそうになる前に助け、
困りそうになる前に整えてしまう。
それは優しさでもありますが、
「自分でなんとかする経験」が積みにくくなってしまいます。
すると子どもは、
・失敗が怖い
・自分で決められない
・誰かがやってくれるのを待つ
という状態になりやすくなります。
家庭でできる大切な3つの関わり
家庭の中で、こんな関わりがとても大切です。
・失敗すると分かっていても、最後まで見届ける覚悟を持つ
・子どもからの表出(困った・助けて)を待つ
・援助要請があってから援助をする
これは放任ではなく、
「信じて待つ関わり」です。
援助要請できる力は、一生の力になる
家庭の中で、
「助けて」と言える経験をしている子は、
学校や社会に出ても同じことができます。
逆に、家庭で援助要請ができないまま育つと、
大学生や社会人になってから大きくつまずくことがあります。
・分からないと言えない
・困っても我慢してしまう
・限界まで一人で抱え込む
だからこそ、
失敗 → 相談 → 立て直す
この流れを家庭の中で体験していくことが大切なのです。
「見守る」ことは、簡単ではありません
失敗すると分かっていても見届けるのは、
お母さんにとって、とても勇気のいることです。
・転ばせたくない
・苦しませたくない
・失敗させるのが怖い
そう感じるのは自然なことです。
そして、ついつい
「見守り」たいのに「見張って」しまうのです。
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おやこコーチングmamanoriaのオンライン発達相談では、
子どもの関わり方だけでなく、
お母さんの不安や迷いも一緒に整理していきます。
・どこまで見守ればいいの?
・手を出しすぎている気がする
・失敗させるのが怖い
・どう関われば自立につながるの?
そんな気持ちを、安心して話せる時間です。
失敗は、子どもの力になります。
そして、見守ることは、親子の信頼を育てます。
一緒に「その子らしい成長」を考えていきませんか?
親の不安が、子どもの世界を狭くしてしまうとき
親の不安が、子どもの世界を狭くしてしまうことがあります
最近、ふと感じたことがあります。
「親の不安で、子どもの世界に制限をかけなくて本当によかったな」と。
子どもを思うからこそ、
・失敗しないように
・傷つかないように
・困らないように
つい先回りして声をかけたり、止めたりしてしまうことがあります。
でも振り返ると、それは子どものためというより、
自分自身の不安を落ち着かせるためだったのかもしれません。
見守れない理由は「愛情不足」ではありません
私たち親は、無意識のうちに
「怖い」「心配」「うまくいかなかったらどうしよう」
という感情を身体にため込んでいます。
その不安が強いと、
・見守るより見張ってしまう
・信じるより管理してしまう
・待つより先に手を出してしまう
そんな関わり方になりやすくなります。
子どもを見守れないのは、
ダメな親だからではありません。
多くの場合、
お母さん自身の身体と心に安心感が足りていないだけなのです。
親が安心すると、子どもは動き出します
緊張している身体。
いつも気を張っている心。
休まる時間のない毎日。
その状態で「大丈夫だよ」と子どもを信じるのは、
とても難しいことです。
子どもを変えようとしなくてもいい。
正そうとしなくてもいい。
まずはお母さん自身が
・ほっとできる時間を持つこと
・身体をゆるめること
・安心して話せる人を見つけること
そこから親子の関係は、少しずつ変わっていきます。
子どもが羽ばたくために必要なのは、
完璧な親ではなく、
安心して見守れる親の土台なのかもしれません。
誰かと一緒に考える時間も、大切な選択です
・子どもへの関わり方が分からなくなったとき
・不安やモヤモヤを整理したいとき
・誰にも言えない気持ちを話したいとき
今の状況を、誰かと一緒に整理するだけでも、
心と身体は少し楽になります。
