📝BLOG
ユーキャン子ども発達障がい支援実務士講座の執筆・監修をさせていただきました
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令和5年度放課後児童支援員等資質向上研修会にて登壇させていただきました
令和5年度放課後児童支援員等資質向上研修会
「新・放課後子ども総合プラン指導者研修会」にて登壇させていただきました
講演テーマ
「支援者のためのストレス管理と子どもに寄り添うコミュニケーション術」
預け先というよりも、一緒に子育てしてくれる大人が居るという安心感をもらっていたので、恩返しできるような話がしたいと精一杯お伝えしてきました。
最後に。粘り強く講師を探して川手のホームページにたどり着いてくれた担当のMさま。ありがとうございました
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子どもを見張ってしまうのは原始反射のせいかも
親や支援者も子どもにとっては大切な環境です。
私は、我が子の育てづらさから発達について学んでいるうちに自分自身の心や身体が整っていないことに気づきました。
子どもを見守りたいのに見張ってしまう
子どもが失敗するのが怖い
どう頑張っても見張ってしまうから、そのうち見ないようにしてしまう
(放任・あきらめ)
冷静に対応したいのについ反応して問題を大きくしてしまう
(口論・コントロール)
子どもの行動で一喜一憂してしまう
(学校に行けばハッピー。休めばドンヨリ)
息子たちにとっては自分の行動で親の機嫌が左右されるから苦しかったと思います。
大人の心や身体が安定していること
これが子ども達にとって、とても大切な環境なのです。
とはいえ、自分の心や身体を安定させるなんて発達凸凹さんや不登校のお子さんと関わっているとなかなか難しいですよね。
でも、もしかしたら原始反射の統合がお役に立つかもしれません。
原始反射とは
(げんしはんしゃ、英: primitive reflexes)とは、幼児が特有の刺激に対して示す、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のことである。この反射は、子供が成長して大人になり、前頭葉が発達する過程で失われていくものである[1]。脳性麻痺者や健常者は反射を抑えることができるが、特定の条件下(非常に強い驚愕反応の間)では反射が再び現れることがある。 Wikipediaより
原始反射は【無意識】の部分。つまり、いくら意識して頑張ろうとしても身体の反応を抑えることは難しいと私は考えています。
「頭では分かっているけれどできない」というのは、あなたに残存したり、活性化している原始反射がそういう状態を作っているのかもしれません。
私はこの8年間、クライアントさんに経絡のエクササイズ(身体のツボに優しく触れていく施術)で、原始反射を統合(必要なときにだけ反射で対応できるようにする)してきました。私自身も定期的に統合ワークを受けています。
そうやって少しずつ子どもを見張るのではなく見守れるようになり、子どもとの距離感もうまく調整できるようになってきました。
クライアント様からは「初めて我が子をかわいく思えた」「いつも怒る場面で子どもを許せた」「ダメ!やめて!の制止が減った」などという声を頂戴しています。
あなたも子どもが小さな世界でいるうちに我が子を見守れる自分になりませんか?
原始反射の統合を体験してみませんか?
おやこコーチングmamanoriaでは、ナチュラルに発達する身体を目指して療育整体×原始反射の統合を行っています。
詳しくはこちらのメニューをご覧ください。
「合理的配慮」は使っても使わなくてもいい
私も学校に行き渋る我が子を見ていて、学校に対して「こうしてくれたら行けるのにな」と思ったことが山ほどあります。
合理的配慮(ごうりてきはいりょ、英語: reasonable accommodation)とは、障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合、過度な負担になり過ぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことである。 Wikipediaより
我が子が不登校だというクライアントさんと話していて、私はこれまで学校との話し合いのときに「合理的配慮」という言葉を1回も使ったことがないことに気づきました。
じゃあどうしてるか?と言うと、
「靴紐を結ぶのに時間がかかるのでダイヤル式で行かせますね。ダメやったら言ってくださーい」とか、「ダメならダメって言ってもらって全然いいんですけど〜ここがこうなると、(息子が)安心して参加できるかな〜と思うんですけどどーですかね〜?」というようなゆる〜い交渉術をコーチングから編み出して使っていたのです。
「合理的配慮」は勝ち取るものではない
親として行き詰まった時には
「これまで同じような子ってどうしてました?」と先生の意見を聴くようにしています。
「配慮」を当然の権利とするのはなんか違うと思うし、いいんだよ。そんなに大げさにしなくても…とも思っています。
あと、ママたちは我が子を特別扱いしてもらうのは悪いと思うことがあるかもしれないけれど、それは巡り巡って先生の手間(指示・問題行動の対応等)を減らす方法だったりするから一緒に考えるといいと思っています。
だいじょうぶ
学校と戦わなくてもできるよ。
そんな時はぜひ子育て相談をぜひご利用ください
場面緘黙の子にどうやって「りんご」と言わせるか?
塾の先生から「体験に来て一言も喋らない子にどうやって「りんご」と言わせたらよいか?」という相談がありました。様子を聞くと自宅では喋っている様子。場所や人によって言葉を発せないという場面緘黙の様子かもしれないと思いました。
場面緘黙とは
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)、選択性緘黙(せんたくせいかんもく、英: Selective Mutism,SM)とは、家庭などでは話すことが出来るのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、ある特定の場面・状況では話すことができなくなる疾患である。 幼児期に発症するケースが多い。
発語させる声かけはNG
「これは何?」と聞いても話してくれません。と困る先生。
実は声が出せない子にとって発語させる声かけは、苦痛でしかありません。写真のカードを使用して体験をしていたようなので、「「りんごはどれかな?」と聞いてみると良かったかもしれませんねとお伝えしました。
言葉以外のコミュニケーションを使う
「りんご」と言えなくても、りんごを指差すことはできたかもしれません。指差しなら【りんごはこれ!】を伝えられたと思います。
できないことに気づいたら「どういうことならできるだろう?」と考える。【できた!】ができる関わりをする。
「私だったらカードを並べてりんごを選ばせたと思います」「もし、選べなかったら「これがりんごだね」とカードを見せ、りんごのお話を聞かせ、「今日はお話が聞けたね」と成功体験で終わらせたと思います」と伝えました。
目から鱗が落ちた様子の先生。「早速やってみます」と仰っていました。
安心安全な関りとは
20年以上前、場面緘黙の女の子を担任したことがありました。その当時は場面緘黙という言葉はあまり知られておらず、どの先生も【緊張して喋れない子】というイメージで関わっていたような気がします。当時の私なりに
・怒らない
・スモールステップ
を意識して関わっていましたが、「小さな声でいいからおはようを言ってごらん」「口ぱくぱくで言ってみようか?」と言葉を言わせるような関り方が多かったように思います。
卒園式で返事をする。
おはようやさようならを言う。
結果としてできるようになったけれど、その頃の私にもっと知識があれば、もっと彼女にとって安心安全な方法があったのでは?と悔やまれます。
結果を急ぐ関りをしてませんか?
支援が上手くいかない苛立ちを子どものせいにしたり、「話せないと小学校で困るよ」というような結果を急ぐような関りをしていませんか?
恐怖や脅しで得られた結果は再発します。治すのではなく治っていく関りを。
おやこコーチングmamanoriaでは、支援者からの相談も受け付けています。