2026-08-07 09:46:00

「思いを馳せる」とは何だろう?子どもの気持ちを想像することから始まる親子関係

8月6日の朝8時15分、テレビから流れる鐘の音に、手を止めて黙祷したという方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。

自分が経験したわけではない、会ったこともない誰かの痛みに、ほんの1分でも心を寄せる。改めて考えると、それはとても尊い時間だと思います。


「思いを馳せる」って、どういうことだろう

思いを馳せるというのは、答えを知っていることではありません。むしろ、分からないままに、それでも想像しようとすることだと思います。

その時どんな痛みや恐怖があったか、私たちは本当の意味では分かりません。それでも黙祷するのは、分からないなりに、心を寄せようとする行為そのものに意味があるからだと思います。


子どもの気持ちも、本当は分からない

これは、子育てにもそのまま重なる話だと感じています。

昔の私は息子を「かわいそうな子」としてしか見てなかったんだと思います。少しでも辛そうな顔をすれば、すぐに予定を変える。無理をさせないように、先回りばかりしていました。

でも今振り返ると、あれは想像することとは違っていました。私は息子の気持ちを想像していたのではなく、「きっと辛いはずだ」と勝手に決めつけていただけだったんです。

想像することと、決めつけることは、似ているようでまったく違います。決めつけは、自分の中にある答えを子どもに当てはめること。想像は、答えを持たずに、それでも子どもの内側に心を寄せようとすることです。


分からないままでいい、でも心は寄せ続ける

思春期の子や、心を閉ざしがちな子は、本当の気持ちをなかなか話してくれません。だから親としては、つい「分かってあげられていない」と焦ったり、無理に聞き出そうとしたりしてしまいます。

でも、全部分かる必要はないんだと思います。分からないままでいい。ただ、想像することをやめない。その姿勢そのものが、子どもには伝わっていくものだと思います。


今日からできる、小さな一歩

子どもが動き出せない時、「自分は我が子のために何もできていない」と思わないでください。大きな行動ができていないとしても、いつもいつでも思いを馳せているということ。分からないことを分かろうとしていること。そのこと自体を、どうか思い出してください。


思いを馳せる力は、知ることで育てていける

子どもに思いを馳せる、と言っても、何を想像すればいいのか分からない、という方も多いと思います。想像は、闇雲に頑張るものではなく、子どもの発達や心の仕組みを知ることで、少しずつ育てていけるものです。

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分からないことを分かろうとする、その一歩を、一緒に踏み出してみませんか。